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グリザイアの果実 【感想】






原作プレイ済みとしては嫌でも比較してしまうわけだけど、
思ってたよりは悪くなかったと思います。
原作のダイジェストになってしまってるのは、
1クールじゃ、あきらめるしかないね。





原作は美少女ゲームとよばれる、いわゆるエロゲなんですけど
この作品はフロントウイング10周年記念作品として発売されたグリザイア三部作の一作目です。

問題を抱えた5人の女子生徒が集う私立美浜学園に転入してきた6人目の生徒であり、
主人公の風見雄二が彼女たちの問題の解決の手助けをしていくという内容になっています。

雄二も抱えてる問題はありますがそれが本作で明かされることはありません。
彼の問題に関しては伏線だけ散りばめられ「グリザイアの迷宮」で明らかになります。
風見雄二はフルメタル・パニックの相良宗介を落ち着かせたようなキャラでしょうか。
比較的万能で頼りになります、声は櫻井孝宏さんですが違和感はなかったです。
原作で主人公の声はなかったので、
ここが最初の関門ともいうべき点でしたが個人的にはありです。

私はアドベンチャーゲームの中ではアニメ化に向いている作品だと思っていました。
というのも美少女ゲームの場合、ヒロインごとの個別ルートの存在が一般的ですが
アニメ化するに至ってそういった個別ルートを一つのアニメ作品に仕上げるというのは難しいものです。
当然グリザイアの果実にも個別ルートは存在するのですが
上でも述べたとおり、この作品は三部作なんですよ。
つまり個別ルートからじゃ続編につながらなくなってしまうのです。
なので正ルートのようなものがあって、全員の問題を解決したという流れで続編につながっています。
が、グリザイアの果実には全員の問題を解決するようなハーレムルートはないんですよね。
ある意味、アニメ版グリザイアの果実は、
原作にはなかったハーレムルートを味わえる作品なのかもしれません。
そんな感じで全員の問題を解決したルートで続編に続いてる作品なので
個別にとらわれることなくアニメ化しやすかったんではないでしょうか。

そうなってくると問題は話数になってくるんですが
さすがに1クールじゃ厳しいかなという印象でした。
みちると蒔菜を観た感じだと2話でギリって感じですね。
幸と由美子の1話はもうどうしようもないなぁ、と思いました。
長い個別ルートで明らかになる彼女たちの問題を1話でなんて無理にもほどがあります。
ですがプレイ済みの身としては「あー、そういえばそんなんだったっけ」など
観ながら思い出すことができたのでプレイ済みの人からしたらダイジェストとして
それなりに楽しめる作品とも言えるのではないでしょうか。
幸と由美子のルートはあまり憶えてないんですけど
1話しか割り当てられないって、やっぱ人気なかったのかな…

彼女たちの問題解決の話になるのは4話くらいからなんですけど、
今思うと1話から3話までを日常話に割り当てたのがもったいなく感じてしまいますね。
もちろん、そういったキャラクターの掘り下げ的な話は重要だと思いますが
1クールしかないので不必要な部分は出来る限り削ぎ落とすべきだったかなと。
1話しかなかったキャラもいれば天音は4話ありました。
まぁこれは仕方ないと言えば仕方ないですよね。
僕自身、原作で一番印象に残ってる話が天音でした。
続編につなげるうえで天音の話というのは重要な役割を担ってますし、
迷宮・楽園ありきでつくったらこうなるのも理解できます。

基本的に原作のBGMなどを使い雰囲気を損なわないようにつくられていたのは好感がもてましたし、
アニメを観てるんだけどゲームをやってるかのような懐かしさも多少はありました。
でも天音のラストはオリジナル展開でしたね、学校での立てこもりなんてなかったように思います。
まぁこれはこれでありなオリジナル展開に感じました。
そこまで原作とかけ離れてもないですし。

全話視聴し終わっての感想は、せめて2クールあれば、というものです。
よく言えばテンポがよく、悪く言えば重厚感が損なわれてます。
パッパパッパ進むので原作より、だいぶ軽いです。
しかし下ネタだったりエログロ系だったり、
18禁ゲームとしての存在感を完全に失わないように努力した様子が窺い知れました。
正直、アニメ化ってことでそういった描写はほとんど消えるんじゃないかと思ってましたが
頑張って残してくれたほうだと思います。

個人的な理想としては果実2クール、迷宮1クール、楽園1クールですね。
本当に思ってたよりは悪くなかったので迷宮も楽園も観たいと思ってます。




総評B+75点




タイトル:グリザイアの果実

【キャスト】
櫻井孝宏/田中涼子/田口宏子/水橋かおり/たみやすともえ/清水愛/やなせなつみ/鳴海エリカ/友永朱音/etc






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[ 2015/05/03 19:36 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

憑物語 【感想】






阿良々木暦は人間をやめることはできても、
阿良々木暦であることをやめることはできない。
なぜなら阿良々木暦でいることこそが
彼が人間である、その証明なのだから。





【こうならないでね、鬼いちゃん…人間は化物(こう)なってしまえば―――おしまいだ】

時系列的には『恋物語』の少し後ってところですか。

大学受験を一月後に控えた阿良々木くんがいつものように変態的に妹とじゃれあってると
ふとおかしな点に気がつく、自分の姿が鏡に映っていなかったのだ。
慌てながらも忍に事情を説明すると「吸血鬼化が進行している」と彼女は答えた。
より詳しい状態を知るために二人は不死の怪異の専門家…影縫余弦と斧乃木余接を頼ることにするのだが…
というお話。

よつぎドールとあるが1話はまったく余接ちゃんが出てこない。
阿良々木くんが火憐ちゃんの足を舐めたり月火ちゃんと一緒にお風呂入ったりしてるだけで終わってしまった。
なんというプロセス…なんという潔さ…内容もクソもあったもんじゃない。
これだけで30分もたせるって考えてみればすごいことのように感じる。
ファイヤーシスターズということで偽物語と少し似た印象の導入でした。

どっちが先に風呂に入るか争って妥協案で一緒に入るとかなにそれ…
超えちゃいけない一線など、とうに超えちゃってそうなんですが(笑)
なんで風呂入ってて月火ちゃんから「いいよ…」ってキスしそうになるんだよ。
「いいよ…」って言葉は相手がそれを望んでることを察して出る言葉なんだよ!
そりゃ阿良々木くんはどうしようもないから望んでるだろうさ。
でもそれを察することの出来ちゃう月火ちゃんも大概ですよね。
通じ合っちゃいけない意思の疎通みたいなのを目の当たりにした瞬間でした(笑)
シスコンとブラコンしかいないよ阿良々木家には。

そんな月火ちゃんから撫子が退院したという知らせが!
阿良々木くんは複雑な心境だったろうね、安堵だけじゃない何かがあったはず。
寂しさだったり罪悪感だったり無力感だったり…
阿良々木暦という男は自分を殺そうとした後輩の女の子に対して、いま何を思うのだろうか。

しかし1話は全体で観れば何もない変態話だったんだけど
それでも次回への引付はさすがというか阿良々木くんの姿が鏡に映っていないという終わり方は
変態シーンから一転作品に締りが生まれました。

吸血鬼化が進行しているという事態をより詳しく知るために
影縫余弦と斧乃木余接への接触を試みる阿良々木くんと忍ですが
影縫さんのほうは偽物語以来の登場かな?
なんかずいぶん久々な気がします、相変わらず頭が高いというか
足場の悪いところを渡り歩いてる彼女ですが、
実はそれが呪いによるものだということが今作で判明します。
なんちゅう嫌な呪いだ、不便なのはもちろんだけど、
言ってしまえば歩き回る自由を彼女は奪われてしまったことになるよね。
誰が何の目的でそんな呪いを…
この伏線もいつか回収されるのかな?

余弦ちゃんのほうはセカンドシーズンでもちょこちょこ登場しており、
この『憑物語』においてのメインキャラクターです。
何でか知らないがUFOキャッチャーに入ってました、童女をアームでゲットするって
もう阿良々木くんの性癖が特殊を飛び越して異次元に突入しだしました。
しかし阿良々木くんの趣向はともかく僕は結構斧乃木余接というキャラクターが好きです。
無表情で何を考えてるかわからないんだけど彼女にはたしかに心がある。
それを強く感じることの出来るキャラクターだからです。
阿良々木くんも言ってたけど羞恥心がないよりも
ないように見えて実はあるほうが萌える、心がないようである彼女に萌える。
僕からしたら余接ちゃんよりも影縫さんのほうが壁を感じて怖い。
偽物語の時のあれが僕の中でちょっとトラウマです…

阿良々木くんが余接ちゃんのスカートめくって、
フィギュア化するのが大変なパンツみたいなこと言ってたんだけど
そこまで言うからにはフィギュア化しなよ!絶対だからね!

二人に相談した結果、やはり吸血鬼化は進行してるようです。
それも忍の眷属としてではなく阿良々木くん自身が吸血鬼に近づいているという…
忍に血を吸わせて吸血鬼化しすぎたみたいですね。
それを阿良々木くんは【報い】という言い方をしましたがすぐに【対価】と訂正します。
自らが望んで実行した行為に対して【報い】というのは正しくないですものね。
それを【報い】と定めてしまったら忍野忍の否定となり、自己否定へとつながります。
得るために刻み付けられるのが【報い】だとしたら
得るために差し出すのが【対価】といったところでしょうか。
結果として残るものは同じですが、
このニュアンスの違いは阿良々木くんと忍にとっては大事な線引きなんじゃないかな。

元に戻る方法は存在せず、できることはこれ以上進行させない事だけ。
阿良々木くんは影縫余弦と斧乃木余接に対して二度と吸血鬼化に頼らないことを約束しますが
阿良々木暦という人間にそんな約束が守れるのだろうか?
彼は【人】と【約束】だったら間違いなく【人】を守る人間だ。
そうでなければ阿良々木暦という人間じゃない。
しかし月火ちゃんが言うように何でもかんでも背負いすぎな感じはするね、
まわりの人間も一緒に背負ってくれる…
それを今回見せてくれたのが斧乃木余接というキャラクターなのかもしれません。
吸血鬼化しない約束をとりつけてきたのは余接ちゃんです。
阿良々木くんが吸血鬼になってしまえば殺さなければいけなくなる。
影縫の式神である彼女にそれを拒むことはできず、人であり続けることを約束するように言ってきます。
今回彼女が示してくれたのは人間と化け物の境界線。
認めざるを得ない…斧乃木余接は化け物なのだ、人間のような化け物。

吸血鬼化しないと約束した矢先に最悪のタイミングで最悪な知らせ。
神原、火憐ちゃん、月火ちゃんの三人が何者かに誘拐されたというのです。
三人を連れ去ったのは影縫余弦と同じく不死の怪異を専門にする手折正弦という男。
つきひフェニックスの再来ですね。
今回もまた忍野扇ちゃんが暗躍してるっぽい。
しかも黒い部分を徐々に阿良々木くんに晒し始めてる。
正弦は自身が忍野扇にキャスティングされただけの人間だと察してたようだけど
察することはできても抗う術はないのかな?
抗えるのは忍野メメくらいだと彼は言ってたが…

そして容赦なく手折正弦を殺す斧乃木余接ちゃん。
扇ちゃんの目的が余接ちゃんに正弦を殺させることにあったのかは、
定かではありませんが余接ちゃんは正弦を殺します、それが結末です。
斧乃木余接は化け物だったんですよ、とても小さく愛らしい怪物。
でも化け物だからといって何も感じてないわけじゃないと思います、
なぜなら彼女には心がありますから。
感じる心がなければ「人間は化物(こう)なってしまえば―――おしまいだ」なんていうセリフは言えないと思う。
自分のしたことがどういう事なのかわかってるからこその一言。
だからこそ阿良々木くんには人間でいてほしいのかもしれません。
見方によっては阿良々木くんが背負ってたかもしれない業を余接ちゃんが肩代わりしてくれたともいえます。
人間と化け物の境界線を身をもって教えてくれた悲しいけど彼女なりの優しさを感じる出来事でした。

そんな感じの寂しい雰囲気で別れたのに、
何でこれから余接ちゃんが阿良々木家で人形としてお世話になるみたいなオチになってるのか(笑)
UFOキャッチャーで妹に獲得されてんじゃねえよ!
そもそも何でまたUFOキャッチャーに戻ってるんだよ!

なんか敵の狙いが阿良々木くんと余接ちゃんちゃんの関係に亀裂を入れることだったとしたら
逆に一緒にいたほうがいいみたいなことを臥煙伊豆湖さんがいったらしい。
臥煙さんは何でも知ってるんだね、人形のふりした女の子と一つ屋根の下って
そんな一昔前のアニメみたいな設定…
どれだけ手広くジャンルを拡張していく気なんでしょうかこのシリーズは(笑)

最後らへんで戦場ヶ原さんも登場して完全にデレてました。
最初の頃の毒舌が嘘のようだ…「こよこよ」ってw
壁ドンならぬ床ドン!
戦場ヶ原さん男らしすぎる。

それとOPが個人的に好きです。
透明感があって素敵な歌声でした。
ブルーレイの特典にCDが付属するので楽しみです(/・ω・)/




総評A80点




タイトル:憑物語

【キャスト】
神谷浩史/早見沙織/坂本真綾/喜多村英梨/井口裕香/水橋かおり/白石涼子/子安武人/etc






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[ 2015/04/29 20:00 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

〈物語〉シリーズ セカンドシーズン -花- 【感想】






神原駿河を主人公に据えたTVアニメ版セカンドシーズン最終章。
阿良々木や戦場ヶ原が卒業した後の
彼女の様子が描かれており、
若干内容がシリアスになってます。





【そうだ、私は沼地が嫌いだったんじゃない。私はあいつが…羨ましかったんだ】

阿良々木や戦場ヶ原が卒業してるということは放送時点で
この『花物語』が時系列的に一番新しい出来事ということになりますね。

敬愛すべき二人の先輩が卒業した私立直江津高校で三年生となった神原駿河は
寂しさを感じつつも二人のいない学校へと通います。
そんなある日のこと神原は悩みを解決してくれる「悪魔様」という奇妙な噂を耳にし、
「悪魔の左手」をもつ神原はもしかしたら「悪魔様」の正体は自分なんじゃないか?
という一抹の不安を抱え調査にのりだすのですが「悪魔様」がいるという
その場所にいたのはバスケで神原駿河の宿敵だった沼地蠟花だったのだ…
というお話。

基本的にどの話で登場してもエロ爆発で明るかった神原駿河ですが
この『花物語』では少しシリアスに描かれており、沼地蠟花との邂逅によって
彼女の「悪魔の左手」が文字通り神原駿河の憑きものがおちる話になってます。

『恋物語』のラストで因果応報の報いを受けた貝木ですが生きてた!
ヒゲ生やしたりして雰囲気は少し変わってましたが独特な喋り方は相変わらずです。
今回は臥煙遠江の忘れ形見である神原駿河に助力するキャラクターとして登場し、
『恋物語』に続き人助けをしてます。
貝木の口から臥煙遠江の話がでたり今まで気になってた部分が少しだけ解消されました。
神原に焼肉をご馳走したり口うるさく言う様は親戚のおじさんというか、
久々に娘に会って一緒に食事をするお父さんみたいな印象。
詐欺師でヒョロッとした体つきなので運動が出来なさそうなイメージがありますが
貝木から逃げようとする神原の疾走に軽々と追いついたり、
神原駿河以上の足をもった男でした。
そういえば『恋物語』で少しだけ出てきた貝木の肉体は結構筋肉質だったし、
なんかやってたっぽい、もしかして陸上?
貝木は沼地蠟花とも面識がありシナリオ的にも多少関わってきます。
沼地蠟花という名前はたしか『恋物語』でもでてきましたよね、
意外と早く伏線が回収されました。

他人の不幸は蜜の味。
左足を故障しバスケを引退し学校もやめ「悪魔様」などと名乗り
他人の不幸を集める沼地蠟花に神原は嫌悪感に似た感情すら抱きますが
それで救われてる人がいる事も素直に認めます、共感はしないけど認める。
神原駿河は『化物語』のなでこスネイクの時も感じたけど意外とリアリストな一面がありますね。
変態キャラの印象が強い彼女だけど登場人物で一番大人なのが彼女かもしれません。
だからこそ彼女は阿良々木や戦場ヶ原、貝木 泥舟に沼地蠟花など
色々なことであれこれ考えすぎちゃうんでしょうか。

悪魔のパーツを集める収集家。
それが沼地蠟花の正体だったわけですが神原の「悪魔の左手」も彼女に盗まれてしまいます。
神原にとってそれはずっと待ち望んでたことで当然心は歓喜に満たされるのですが
【不幸】を【過去】を【過ちを】他人に押し付けてしまっていいものなのだろうか?
例え沼地蠟花がそれを望んでいたとしても神原にとっての【不幸】が
沼地蠟花にとっての【不幸】じゃないにしてもそれを押し付けてしまっていいのだろうか?

そして神原が知ることになる沼地蠟花の【不幸】
沼地蠟花という少女は自殺によってすでに亡くなっており、
いまの彼女は幽霊であり悪魔のパーツを集める怪異なわけです。
しかもそのことに彼女は気がついていません。
可哀想ですね、【不幸】です。
誰かが教えてあげたほうがいいのかもしれませんが
【不幸】な人間に【不幸】だと教えることにいったい何の意味があるのか…
神原駿河という少女はとても優しく真面目な人だと思いました。
人の都合をあれこれ考えて葛藤する繊細な女性。
最初からそうだったのか徐々にそうなっていったのかはわかりませんが
少なくとも『花物語』という作品ではそう描かれていました。

そんな彼女の背中を後押しするキャラクターとして阿良々木くんが登場します。
髪の毛も伸びて雰囲気が少し大人びてました。

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神原「がっかりだ、がっかりだ、がっかりだ…阿良々木先輩が車に乗っている」

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神原の気持ちが少しわかる(笑)
阿良々木くんはやっぱ自転車だよなぁ。
しかも卒業祝いで買ってもらったとかw
それを当然のように口にする阿良々木くんすげえな。
『猫物語(白)』で母親が登場してて結構厳しそうだったんだけど意外と過保護?
それとも母親が厳しいぶん父親が甘かったりするのかな。

にしても困ってる時に颯爽とあらわれる阿良々木くんはヒーローだと思う。
自転車から車になっても阿良々木くんは阿良々木くんなんだね。

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阿良々木「気にすんな」

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神原の葛藤をその一言で片づけるとはさすが阿良々木くん。
常に自分のために人助けをしてきた彼だからこその言葉といえる。
相手は関係ない、自分のやりたいようにやればいい。
僕がここから得た教訓は「自分らしさ」とは自分のやりたいように好き勝手やる
その様にあるんじゃないかということ。
人は多少なりとも人の目を気にしてる生き物でやりたいようにやるというのは存外難しいもの。
その行いによって周囲にどんな影響を与えようが「気にすんな」ってことですかね。

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阿良々木「神原、今回お前がしたことを知れば、きっと色んな奴が色んなことを言うだろう
      お前のした事を正しいと言うやつもいれば、お前のした事を間違ってると言うやつもいる
      だけど、そういう事じゃないんだ
      誰が何と言おうと、お前は気にしなくていい
      だってお前は、正しい事をしたわけでも、間違った事をしたわけでもないんだから
      お前は【青春】をしたんだ」

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神原から沼地蠟花の一件を聞かされた阿良々木くんが神原に言ったセリフ。
口を開けば名言しかでてこないなこの男(笑)
いやまぁたしかに内容はホラーっぽいのに後味は妙に清々しいものがあり青春みたいだったけどさ。
昔のライバルと再会しバスケやるとか青春以外のなにものでもないよね。
物語は淡々としてて今までよりも少し地味かもしれないが
それでも面白い何かがある作品です。
というか物語シリーズは基本的に淡々としてますし、
見解によってはその味が強まったとも言えるかもしれません。
セカンドシーズンを通して観ての感想は、
個性の強いキャラクターがより魅力的に感じ、深く知ることのできる良い作品だったと思います。

最後に個人的な願望なんですが物語シリーズの演出で文字が合間に映っては消えるじゃないですか?
あのすぐに消えちゃうやつ。
あれをブルーレイの特典としてそこだけまとめて収録してくれないですかね…
いまは気になったところだけ一時停止で読んでますが手間さえなければやっぱ全部読みたいですし。
この作品でも「願い」について考えさせられるような描写がありましたが
とりあえずの僕の「願い」はそんなところかな(笑)




総評A80点




タイトル:〈物語〉シリーズ セカンドシーズン -花-

【キャスト】
沢城みゆき/根谷美智子/神谷浩史/水橋かおり/日笠陽子/喜多村英梨/阿澄佳奈/三木眞一郎/etc






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[ 2015/04/25 20:07 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

〈物語〉シリーズ セカンドシーズン -猫(白)-傾-囮-鬼-恋- 【感想】






シリーズの醍醐味を受け継ぎながらも
ある種の変革をもたらした挑戦作。
この挑戦によって失うものもあるが得るものも同じくらい大きい。





『猫物語(白)』
【羽川翼トイフ私ノ物語ヲ、シカシ私ハ語ルコトガデキナイ】

猫物語(黒)に続き羽川翼の問題に焦点を当てた作品であり解決編ともいえる内容です。
二学期初日、虎の怪異を目撃した羽川翼…その日あっけなく羽川翼の家は火事で全焼し、
行く当てのない羽川翼は学習塾跡、戦場ヶ原家、阿良々木家を転々としていく物語。

虎の怪異の声は斎賀みつきさんが演じてらっしゃるんですが普通に男性の声にしか聞こえなかった。
岸尾だいすけさんかな?と思って観てたからスタッフロール観てびびりました。
ダンガンロンパで不二咲千尋を演じた宮田幸季さんは男性だし異性の役でも上手にこなせる人もいますよね。
すごいなぁ。

相変わらず家族仲はあまり良好とは言えずむしろ最悪とさえいえる。
無関心というのが一番どうしようもないね…
学習塾跡でさえ特に問題なく生活できてしまう彼女の異端性は健在でそこが彼女の病んでる部分でもあり、
なんか印象としては不感症の人みたいに感じるんですよね、何も感じないの?っていう…
しかし彼女は仕方なしに受け入れそれらを我慢してるだけで、
ストレスは確実に蓄積されているのです。
当たり前のようにこなす一連の流れもストレスを受け流す彼女なりの処世術なのでしょうか。
今回の問題は彼女の許容できない出来事が起因して発生した問題です。

戦場ヶ原家にお邪魔する羽川翼だけど戦場ヶ原が神原みたいなエロキャラになってました(笑)
今回は羽川翼視点の物語で阿良々木くんも最後の最後まで登場しないので
羽川翼が家に泊まりに来たら是非やりたい阿良々木くんの願望!みたいな感じで
彼氏の代わりに彼女が本懐を遂げようとしてくれてたのかもしれません。
一緒にお風呂とかうらやましいわ~。
ちょっとしたエロシーンくる度にブルーレイ集めててよかったとか思ってます。
それ以外のシーンでも普通にクオリティの高さが毎度のことながらすごいですよね。

一話と二話の戦場ヶ原と羽川のやり取りが同じようで、
まったく違う意味合いのものになってたのもうまい見せ方だと思います。

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戦場ヶ原「ねえ、羽川さん」

(そそくさと制服を脱ぎ始めた私に戦場ヶ原さんは唐突に聞いてきた)

戦場ヶ原「阿良々木くんのこと、いまでも好き?」

羽川「うん、いまでも好きだよ」

【私ハスグニ答ヘタ】

一話終了。

--------------------

戦場ヶ原「ねえ、羽川さん」

(戦場ヶ原さんが私の目を見つめたままで言う)

戦場ヶ原「あなた本当に阿良々木くんのこと好きだったの?」

(それは少しだけ昔みたいに平坦な口調だった)

戦場ヶ原「いまでも阿良々木くんが好きだって、もっかい言える?」

二話終了。

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二話で戦場ヶ原にも羽川の異端性があらわになりはじめ、
そこにきて一話の最後と同様の問いかけを改めて羽川にするシーンです。
目を背けてるだけなのかそれとも本当に気がついてないのか戦場ヶ原にストレートに指摘されても目が点の羽川。
つまりすべてを受け入れてしまう彼女は本当に阿良々木くんが好きだったのか?ということですね、
どの人間に対しても分け隔てなく接することのできる彼女にとって嫌いという概念は存在無く、
等しく人間の価値はみな同じで阿良々木くんもそのうちの一人、
羽川が受け入れた一人にすぎないんじゃないかという戦場ヶ原の疑問。
実際一話で羽川は迷うことなく阿良々木くんが好きだと即答しましたが、
戦場ヶ原を好きか聞いても迷わず好きと答えるでしょう。
普通の人だったらその好きの間には意味合いの違いが生まれますが
羽川翼にはそれがないのではないか…そんな風に思われてしまったわけです。
羽川翼の手料理を食べただけでそこまで分析する戦場ヶ原さんやばすぎ。

無駄なことを一切してこなかった彼女ですがそもそもそれが一番無駄な過ごし方だったんですかね。
この物語はそんな彼女が初めて自身の気持ちに向き合い、己の無知や愚かさを受け入れ、
「やっぱり阿良々木くんが好きだった」という再確認をすると共にその恋に終止符をうつ物語でもあります。

最後まで全然登場しない阿良々木くんですが登場の仕方やタイミングが完全に主人公で普通にカッコよかったw
阿良々木くん失踪の謎など他の話に連なる伏線がいくつかあり、
他の話と表裏一体になってる構成は嫌でも続きが気になるというものです。
『猫物語(白)』は物語シリーズセカンドシーズンのスタートとしては好印象でした。




『傾物語』
【幽霊になったことは不幸せです。でも、阿良々木さんに会えたことは幸せですね】

まよいキョンシーというタイトルだから八九寺メインの話かと思ったら案外そうでもなかった。
物語の根幹、主題に八九寺真宵というキャラクター据えたのであって登場シーンはそんなに多くなかったです。
メインで登場するのは阿良々木くん&忍です。

夏休みの宿題をやってない阿良々木くんが忍の力で一日前に飛んで宿題をやろうとするのですが
タイムスリップした先は何と11年前の5月13日。
11年前の今なら戦場ヶ原の家庭問題を解決してやることが出来るんじゃないかと一瞬考える阿良々木くんですが
一介の高校生にどうにかできるレベルではないと結論付ける、羽川翼の問題も同様。
しかし八九寺真宵の交通事故ならどうにかできるんじゃないか?
運命のいたずらか奇しくも5月13日は八九寺が事故にあう前日だったのだ。
『八九寺真宵を死なせない』
これは阿良々木くんが忍と一緒に目の前の女の子を救おうとする物語です。

阿良々木くん&忍視点でしかも陰ながら救おうとする話なので八九寺の出番はあまりないんですよね。
なので八九寺をたくさん観たい!という方には少し物足りない話かもしれません。

11年前の羽川翼に大興奮してる阿良々木くんを観てこれでこそ物語シリーズだよなぁ、としみじみそう思いました。
変態を包み隠そうとしない阿良々木くんまじやばすぎ(笑)
戦場ヶ原さんが一番大切なのに幼児羽川さんで大興奮する阿良々木くんって…
心と体は別物みたいなそんなリアリティを阿良々木くんを観るたびに感じるんだわ(´・ω・`)

幼児阿良々木くんは家の庭で一人土遊びとかすでにボッチ臭がして泣けてくる。
せめて妹たちと遊びなよ…

今回の話は今までの話の中でもアプローチの仕方が変わっててSF要素があります。
このシリーズは新キャラというのもあまり登場せず毎回お馴染みのメンバーや舞台で進行していきますが
タイムスリップという設定のおかげで子供の頃のキャラクター、雰囲気が少し違う舞台など
ちょっとした新鮮さがありました。

八九寺を救うことで元の時代がどうなるかなんて深く考えてなかった阿良々木くんだけど
現代に戻った彼を待ち受けていたのは想像を絶する結末…

『八九寺真宵を救ったことにより世界は滅んでしまいました』

正確には別ルートの未来がそうなってしまったわけですがあまりにも荒唐無稽な現実です。
しかも世界を滅ぼしたのが、
忍野忍ことキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードだというじゃありませんか。
阿良々木くんと歩み寄りきれなかった忍がもたらしたありえたかもしれない未来の姿。
過去で八九寺を救ってしまったことにより生じてしまった亀裂。
阿良々木くんと八九寺が出会わなかったことで世界が終る…
そんなの誰にも想像できませんよね。

でも本当にそうなのでしょうか…
たしかに元のルートでは八九寺切欠で忍を探し当てることが出来たかもしれませんが
言ってしまえば別に八九寺がいなくても何とかできた事態でもあると思うんです。
忍にほんの少しの勇気があるだけで結果は違ってたはずなんですけどね…
阿良々木くんと忍の問題であって八九寺に解決することなどできず彼女はなれたとしても切欠どまりなのです。
つまり世界が滅んだのは断じて八九寺真宵のせいではありません。

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忍野メメ「でも、阿良々木くん。目の前の女の子は、救ったほうがいい。」

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これは成長した八九寺から渡された忍野メメの手紙に書かれてた一文なんですが
「目の前の女の子」という言葉には複数の意味合いがこめられてて
手紙の内容をストレートに受け取ると成長した八九寺のことなんですが
隣にいる忍だって目の前の女の子だし、相対したこの世界のキスショットだって目の前の女の子です。
そこで僕が思ったのは11年前に救った八九寺も目の前の女の子だなぁ、ということ。
自分が八九寺を救って世界を滅ぼしてしまった…
そんな風に考えてるんじゃないかと心配した忍野メメの心遣いの意味合いもあるんじゃないだろうか。
『目の前の女の子は、救ったほうがいい。』という文からは、
君は間違ったことはしてないという忍野メメの優しさを感じました。

まぁ、どうあることが幸せなのかは結局のところ本人にしかわからないんですな。
別ルートで死ななかった八九寺はその後も生き続け成長してましたが
滅んだ世界で寂しく過ごしてると思うと、あれを幸せといっていいのかどうか…

--------------------

阿良々木「でも、生きていてくれて、ありがとうございました」

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阿良々木くんが成長した八九寺に言ったセリフです。
かつて命を救った相手にお礼を言う阿良々木くん。
世界は滅んでしまったけどそれでもあの時自分が救った八九寺は生きていてくれた。
それだけで阿良々木くんは救われたんでしょうね。
結局のところ自己満足なんだと思います。
【救ってほしい】ではなく【救いたい】だから。

でもそれでいいと思います。
阿良々木くんは自分が『偽物』だってわかってるんです、偽善ですよ偽善。
だから自己満足でいつも誰かを助けるんです、相手がどうしてほしいかなんて関係ない。
自分がそうしたいから助けるんです。
そのために死ねるのが阿良々木暦という人間です。
偽善は偽善でも『本物』の偽善。
ゆえに彼は主人公なのです…小説もまた創作物であり『偽物』なのだから。




『囮物語』
【千石撫子は神様になりました】

なんということでしょう…
撫子ファンにはあまりにも辛い内容。
特にファンというわけでもない僕ですら少し悲しかったです。
今までのシリーズで一番異質でした。
たしかにこれまでも千石撫子の腹黒い部分というのは所々垣間見えていましたが、
そういったあざとさはエロや萌え方向に盛り込まれていて一種の清涼剤的な役割を果たしてくれてたと思うんです。
ですが今回はその腹黒さの核心にせまる内容になってて結構ダークな内容になってます。

ヘビの呪いに悩まされていた千石撫子が新たに白い蛇の姿を立て続けに見るようになり、
「クチナワ」と名乗る白蛇からご神体探すように頼まれます。
ヘビの呪い事件の時に蛇を傷つけていたという後ろめたさのある彼女は
罪悪感からご神体探しを承諾するのですが…
というお話。

全体の話の印象としてはクチナワや忍に月火ちゃんなどが歯に衣着せぬ物言いで、
撫子のメッキを次から次へと剥がしていくような感じなんですよね。
んで、精神的に追い詰められた【千石撫子は神様になりました】みたいな。
千石撫子という女の子はとんでもないですよ、
この作品で描かれている撫子の物語というのは撫子の創作らしいです。
つまり僕たちは全4話かけて撫子の作り話に付き合わされていたわけです。
撫子には神様が必要だった、神様復活にはご神体が必要だった。
でもご神体が危険なものだって何となくわかってた…手に入れちゃいけないものだってわかってた。
だから自分の行動を正当化するために物語を創作したのです、
自分の悪事を隠すために囮の話を用意した「囮物語」

腹黒さが露呈してからは開き直ったかのように、
そうまるで憑きものがおちたかのようにすっきりした雰囲気で神様へと一直線です。
でも彼女の場合は憑きものがおちたというより神様に憑かれた…
いや、むしろ神様に憑いたというほうが正しいかもしれません。
神様になってからは迷うことなく阿良々木くんと忍を半殺しにするくらいの容赦のなさで
どこの魔神ブウだよ!とツッコミたくなるほど純然たる悪、純粋悪という感じで悲しかったです。
彼女が『偽悪』であることを僕は切に願ってます。

その撫子を焚き付けたのが忍野扇という忍野メメの姪を自称する少女なんですが
この話で一気に彼女がきな臭くなってきました、彼女はいったい何者なのでしょうか…

感想や評価というのも「囮物語」単体じゃ書きにくい部分があります。
なぜなら終わってないんですよ、いやある意味じゃ終わりました。
千石撫子の勝利!大勝利!!完全勝利!!!
ゲームオーバー寸前のコンティニューって感じです。
いままでの物語はすべて一応の解決というか一つの区切りとして締めてましたが今回はそれがない。
あくまで「恋物語」への布石という印象です、
なので評価する場合は「恋物語」とセットで考えるのが妥当な気がしなくもないですが
「囮物語」として独立したタイトルになってるので単体で評価してみました。




『鬼物語』
【「さようなら」八九寺真宵。お前と遭えて、幸せだった。】

『傾物語』のエンディングからそのまま『鬼物語』に突入します。
八九寺真宵を救うことに見事に失敗した阿良々木くんは八九寺と一緒に歩いてると、
正体不明の「くらやみ」に襲われますが間一髪のところを斧乃木余接に助けられます。
「くらやみ」の正体について忍にたずねると彼女は400年前のとある出来事について語り始めたのでした。
忍に最初の眷属とされた男「初代怪異殺し」との出会いについて…

この話は「猫物語(白)」の序盤、阿良々木くん失踪の謎が明らかになる話です。
「猫物語(白)」終盤の阿良々木くんの様子からするに『鬼物語』後もう一波乱あったようですが
それはセカンドシーズンじゃ描かれてないみたいですね。

少女、妖女、童女がメインキャラクターとして登場する阿良々木くん大喜びの物語ですが、
内容は少々センチメンタルなものになっています、セカンドシーズンの中では泣ける話なのではないでしょうか。
忍の過去から臥煙伊豆湖との出会いにその後の伏線、そして八九寺真宵との別離を描いた物語は
いままでシリーズを観てきたものからしたらとても寂しいものがあります。
だって八九寺がいなくなっちゃうんです、もう二人の掛け合いも楽しめないんです。
どのキャラクターもとてもクセの強い個性的な面々ばかりなので
その中から一人消えるってこりゃもう一大事ですよ、阿良々木くん本当に八九寺のことが大好きでしたからね。

忍の過去の話や八九寺との別離など本筋は悲しいんですけど、
だからこそなのか本筋以外のおふざけの部分でいつも以上に幼女との戯れがぶっとんでるんですよ。
だって阿良々木くんは余接、忍、八九寺の三人全員とキスしやがったんですよ!w
最後の八九寺のキスはシーン的に野暮なことは言いませんけどそれ以外はね?
たしかに余接ちゃんにはされたほうだけど忍には迷わずかましやがったし、
撫子が殺したくなるのもわからんでもない(笑)
戦場ヶ原さんの心配をよそにまさか幼女三人とキスしてたなんて…
『猫物語(白)』時点では予想だにしてませんでしたわ。
まぁ幼女とのキスはぶっ飛んでるけど、
余接、忍とのキスが最後の八九寺とのキスの伏線になってる構成は悪くなかったんじゃないかな。
正直ただの変態シーンとして観てましたし実際そうなんだけど、いい意味で騙されたというか
シナリオありきの変態シーンだったんだなとw
幼女相手に何でもありなのが阿良々木くんなんだよね、最高だぜ。

『傾物語』であまり出番のなかった八九寺も今回は出番が多いし、
しのぶタイムとありますがむしろ八九寺の物語だったかな。
まよいキョンシーは逆に忍の物語に感じましたが。
『傾物語』と『鬼物語』は忍野忍&八九寺真宵二人の物語です。
どっちがどっちということもなくどちらの作品にとっても二人の存在がとても大きいんですよね。




『恋物語』
【弁えろ、お前が千石のためにできる事なんか何もないんだから】

『囮物語』の続きを描いた解決編です。
戦場ヶ原の機転で阿良々木、戦場ヶ原、忍の殺害を卒業式まで待ってもらうことに成功したのですが
このままでは遅かれ早かれ殺されることに変わりはありません。
そこで戦場ヶ原は阿良々木に内緒で貝木泥舟に連絡をとり千石撫子を騙してくれるよう依頼するのですが…

まず気になったのはOP。
80年代臭がすごい(笑)
気まぐれオレンジロードとかそこらへんを思い出す。
もしかしたらディスク版だけかもしれませんが1話から3話は「fast love」という曲で
4話から6話が「木枯らしセンティメント」という曲になってます。
同じ曲なんですが歌詞が違うんですよ。
歌詞から察するに「fast love」が戦場ヶ原にとっての阿良々木くんを歌ったもので
「木枯らしセンティメント」が戦場ヶ原と貝木泥舟の関係性を歌にしたものだと思います。

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『fast love』

昨日なんて 通り過ぎた後は
そう すべて が些細なことになる
今も残る いつかの 傷あとの
痛みさえ もう 忘れてしまってた

ねぇ 君に出会った瞬間に
運命は 塗り替えられちゃって
こわいものなど もう ひとつだけ

私の 全部を ひきかえにしても
守りたいと思ったのは
はじめてなんだ

この世に 生まれた 理由はなくても
でも 確かに 生きてる 意味
私は もう 見つけたから

悴む空 どんな季節よりも
輝いてる あの星たちのように
冬の 凛と はりつめた空気に
研ぎ澄まされた心が囁く

想い通りに ならないのなら
運命を 変えちゃえばいいから
だいじなものは そう ひとつだけ

私の 全部を ひきかえにしても
守りたいと思ったのは
はじめてなんだ

この世に 生まれた 理由はなくても
でも 確かに 生きてる 意味
私は もう 見つけたから

私の 全部を ひきかえにしても
守りたいと思ったのは
はじめてなんだ

この世に 生まれた 理由はなくても
でも 確かに 生きてる 意味
私は もう 見つけたから

--------------------

『木枯らしセンティメント』

理由さえも 忘れてた 涙で
凍りついた 想い出は 綺麗で

あの季節と 同じ 木枯らしが
二人の時間を 今 巻き戻す

勘違い 一時の 気の迷い
ありふれた 感傷ごっこ
永遠に
見つからない 刹那

もう一度
もう二度と
云えない 言葉は
幼いまま
優しいまま
悴んだ記憶

もう一度
もう二度と
云わない 答えも
哀しいまま
可愛いまま
ぬくもりだけ 置き忘れて

夜明け前の 一瞬の静寂
耳の中を 記憶が支配する

その背中に あの瞬間 つぶやいた
届くことのなかった恋文(聴こえないふりをした恋文)

すれ違い 振り向くこともなく
選んだ物語の続きは
今日という
あなたじゃない 未来

もう一度
もう二度と
云えない 言葉は
幼いまま
優しいまま
悴んだ記憶

もう一度
もう二度と
云わない 答えも
哀しいまま
可愛いまま
ぬくもりだけ 置き忘れて

もう一度
もう二度と
云えない 言葉は
幼いまま
優しいまま
悴んだ記憶

もう一度
もう二度と
云わない 答えも
哀しいまま
可愛いまま
ぬくもりだけ 置き忘れて

--------------------

原作は未読ですが『木枯らしセンティメント』の歌詞を聴く限り、やはり戦場ヶ原の初恋は貝木だったんでしょうね。
『fast love』のほうも初恋を意味するタイトルですがLOVEには愛という意味がありますから
この場合は「初めての愛」という受け取り方のほうがしっくりきます。
ふざけたOPのように見えて実は戦場ヶ原の阿良々木くんへの愛情の深さが窺い知れると同時に
貝木泥舟は過去であることが印象付けられたOPになってます。
OPが古臭いのにはそういう意図があるのかもしれません。

主人公は貝木泥舟で彼の視点で物語は語られます、語り部です。
そして【語り】は【騙り】とも書きます、【語り部】より【騙り部】のほうがしっくりくる。
貝木泥舟とはそういう男です。
『囮物語』で半殺しにされた阿良々木くんは最後で少し登場するだけで
この物語に限って言えば彼にできることなど何もなく完全に脇役に徹してます。
しかし戦場ヶ原が貝木に連絡をとってまで救いを求めたことを考えると
それはやはり阿良々木くんの存在が大きいわけで、
本作での彼の役割を強いてあげるなら「存在」ということなのかもしれません。

戦場ヶ原から簡単な事情説明を受け依頼を引き受けるか否か自問自答する貝木。

--------------------

貝木「戦場ヶ原と阿良々木のために無償で働いてやる気持ちはあるか?
    かつてのライバルたちが無様に殺されるのを見ていられないという気持ちが俺にはあるか?
   …NOだ…絶対にない、下手をすれば俺はスッとしてしまうだろう」

貝木「ならば千石撫子という奇病にかかってしまったらしい娘のためなら俺は無償で何かが出来るだろうか
   …NOだ、誰だそいつは?知らん」

貝木「ならば、かつて騙した純情な娘である戦場ヶ原に償いをしようという気持ちをもとにすればどうだ?
   ライバルでなく旧知の間柄として戦場ヶ原個人に対して、
   あるいは戦場ヶ原家に対して何かしようという気持ちなら俺にはあるか?
   …NOだ、そんな気持ちなんてない、その件について俺は何とも思っていない
   例え俺の詐欺の結果、一家の娘が身売りするはめになったところで俺の生き方は一ミリも動かないだろう」

貝木「だったら阿良々木はどうだ?そう、あいつの妹をいじめたことがあったな
   それに影縫から金をせしめるためにあいつの情報を売ったこともあった
   そのささやかなお返しとして、つまりお釣りとしてやつの命を助けてやるというのはどうだろう?
   …NOだ、例えお釣りがあったとしても、いくらなんでも割に合わない
   ここまでの交通費でそんなものは消えている」

貝木「あとは…そうそう、羽川という娘か。友人のために海外まで行くという、
   その度を越した娘の健気さに心を打たれてみるというのはどうだろう?
   あるいはその娘はとんでもないお金持ちかもしれない、
   礼はそいつの両親からせしめるというのは…NOだ」

貝木「んー、だめだ。いくら考えてもこの仕事を受ける理由が見当たらない
   何の得もないどころか受けることが俺の損にしかならない」

貝木「あー、そうだ。そういえばあの街にはいたのだった、臥煙先輩から見て姪にあたる、
   つまり臥煙先輩の姉の臥煙遠江の忘れ形見ともいうべき一人娘がいたのだった
   たしか、今は苗字が変わって神原駿河
   神原駿河は直江津高校の生徒でしかもかつて戦場ヶ原とは仲が良かったのではなかったか?
   俺が初めて阿良々木と遭遇したのはその神原家の前だった
   阿良々木が神原とつながりがあるのだとすれば
   当然のように戦場ヶ原と神原もつながりがあると見るべきだし、
   仮になかったとしても少なくとも神原と阿良々木がつながっていることはたしかだ
   …神原駿河のためなら憎き戦場ヶ原と阿良々木を助け千石撫子を騙すことが俺にはできるだろうか?
   ……YESだ。」

--------------------

貝木にとって神原駿河とは、いやこの場合は臥煙遠江というべきでしょうか。
彼にとってこの親子はどういう存在なのかな…
利己主義の貝木が自問自答した結果、神原駿河のためなら神を騙せるという結論に至りました。
なんかよくわからないけどかっこいい、背景があまり把握できないからこそかっこよく感じる。
背景が見えないと本当に神原のために引き受けたのか、
それとも単なる貝木の気まぐれなのか不透明な部分がありますよね。
ただ偽物語のときも神原を気にしてた様子はありましたし、
因縁浅からぬ関係というやつかな?
しかし見解によっては戦場ヶ原を助ける言い訳として臥煙遠江という存在を利用したようにも思えました。
本当は戦場ヶ原を助けたいくせに詐欺師としての自分がそうさせない。
だから彼はまず自分を騙すことから始めたのではないでしょうか。

今回新たに貝木の側面が垣間見えてきます。
戦場ヶ原の人生を狂わせた宗教団体がその後貝木によって潰されていたという新事実です。
なぜ彼がそのようなことをしたのかは謎ですが、
もしかしたら戦場ヶ原を多少なりとも哀れに思い救ってやろうかと考えたのかもしれませんし、
そうじゃないのかもしれません。
ただ一つ言えることは戦場ヶ原はそれじゃ救われなかったということです。
つまり貝木は戦場ヶ原を一度救うことに失敗しており、
この『恋物語』において見事救ってみせるわけです。
ただそれに関しても戦場ヶ原が貝木に連絡するという切欠ありきなので
彼女にその強さを与えたのは間違いなく阿良々木暦なんですよね。
貝木が救えなかった戦場ヶ原を阿良々木が救い、
阿良々木に救えない千石撫子を貝木が救う物語ともいえます。

貝木は自身を偽物と称してますがそれは詐欺師としてもそうだと思います。
阿良々木くんが『偽善』ならば貝木泥舟は『偽悪』でしょうか。
本当の悪人は他者を救ったりしません、
救おうと試みた時点で彼もまた偽物だったのです。
貝木が好きなのが金ならばなにも詐欺である必要はない。
やり方と金額しだいで人助けをしたって不自然じゃないと思うんですけどね。
それじゃまるで忍野メメだけど。

千石撫子を騙すために彼女の情報を集める貝木とそれをサポートする戦場ヶ原。
阿良々木に内緒でというエッセンスが加わることでなんか間男との密会みたいな雰囲気が漂う謎の演出(笑)
まぁ偽物語の延長線上みたいなものでそっちで描き切れなかった、
貝木と戦場ヶ原の関係性や距離感などをもう少し描写したかったのかもしれないね、
そんな微妙な空気感で戦場ヶ原とやり取りを繰り返し、
羽川などと会い徐々に千石撫子に関しての情報集めていく貝木。

貝木いわく千石撫子を騙すのは容易いらしいけど撫子もある意味詐欺師だよなぁ。
詐欺師VS詐欺師だ。
撫子の場合は自分も含めたすべてを騙してたんだけどさ。
すべてが嘘で真実がないならば嘘も真実になってしまうのだろうか?
もし彼女にも真実が存在するのだとしたらそこがウィークポイントということになるだろう。
【騙す】か【殺される】か【救う】か【殺される】か貝木泥舟一世一代の大勝負。

--------------------

ふぅ、ようやく観終わりましたよセカンドシーズン。
ずっとブルーレイ買ってるんですが気がついたら12枚くらい積まれてて
単純計算で一年間分買うだけで観てなかったようです。
なんか毎月買ってる気がします、ようやく集め終わったと思ったら
新シリーズアニメ化決定の知らせが封入されてたりするんですよね(笑)
『憑物語』も予約してるけど新シリーズのお知らせくるかしら…
というか『傷物語』はどうした!

今までのシリーズは阿良々木くんが語り部を担当していましたが
セカンドシーズンでは阿良々木くん以外のキャラ視点で描かれる話がいくつかあり、
作品をより多角的方面から楽しむ構造になっており、
それによってこれまで掘り下げられてこなかったキャラクターの
人物像を深く知ることが出来る作品になってました。
面白い面白くないは観る人の好みなのですがクオリティで言えばどの話もクオリティが高く、
不安要素の見当たらない、まさに隙のない作品といえるでしょう。

ただ毎シリーズなんらかの伏線は落としたまま終了するのでモヤモヤは残ります。
定期的にアニメ化されていってるのでそこまで気にならないですけど、
完走しないまま中途半端に終わるのだけはやめてもらいたいですね。

この作品一番のポイントはやはり千石撫子というキャラクターでしょう。
『恋物語』以降の話で彼女が登場するのかはわからないけど
彼女が登場しても哀れみにも似た感情が先行しちゃって今までとは見方が変わっちゃうね。
『恋物語』以降の登場ならまだ応援してあげたくなるけど『恋物語』以前の時間軸で登場されたら
あー、全部偽りなんだなぁ、ってなると思う。
化物語の撫子の変態シーンとかいま観ても前とは違う感じ方をするかも。
そのくらいセカンドシーズンでの千石撫子というキャラクターの動かし方は激動的でした。
阿良々木くんは撫子には今後関わるなと貝木に言われてるから
もう二人のやりとりを見ることはないのかもしれません、そう思うとちょっと残念だね。

会えないといえば八九寺もそうだよね、消し去ってしまうにはあまりにも惜しいキャラでした。
セカンドシーズンは色々な物語が描かれてくなかでそれぞれの物語にしっかりとした動きがあり面白かったです。
個人的にはいまのところシリーズにハズレ作品はありません、
化物語が楽しめたなら以降の作品も楽しめると思うんですよ、いい意味でシリーズごとのギャップがないです。
このセカンドシーズンに限り一部例外かもしれませんがこれがシリーズの転換期なのかもしれませんね。




総評A80点




タイトル:〈物語〉シリーズ セカンドシーズン -猫(白)-傾-囮-鬼-恋-

【キャスト】
神谷浩史/坂本真綾/加藤英美里/堀江由衣/水橋かおり/早見沙織/櫻井孝宏/花澤香菜/上田燿司/斎藤千和
井口裕香/喜多村英梨/雪野五月/三木眞一郎/etc






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[ 2015/04/20 19:29 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク 【感想】






ロボットと海賊を組み合わせたSF海洋ロマン活劇!
活気盛んな海賊たちの奮闘を
あまり重たくならないよう楽しげに描いた作品です。





TVゲーム原作のアニメ作品ですがゲーム原作にしてはシナリオにまとまりがあり、
展開も王道でいい意味でクセの強くない作品に仕上がってるよう感じました。
実は原作ゲームも持ってたんですがほとんど憶えてないですね。
たしかガンパレードマーチのようなゲームだった気がしますけど。

海賊といったらやはり思い浮かべるのは船に海上での戦闘だと思いますがこの作品は違います。
潜水艦に海中での戦闘がメインになります、というかほとんどそれです。
海賊にロボットという要素を加えることによって海中戦というのが実に華やかなものになってました。
この作品にはラウンド・バックラー通称RBという人型兵器が存在し、それに搭乗する者をRBダイバーといいます。
船同士のバトルにRBが加わるだけで戦いにメリハリが生まれ単純に面白みが増しました。

物語はダウンタウンでバイトをしながら貧困生活を強いられていた主人公のグラムが
成り行きで海賊「夜明けの船」の一員となり気のいい仲間たちとの海賊生活を通じて、
自分の『夢』を叶えていくお話。

グラムが活発でどこか飄々としてるので海賊仲間と打ち解けるのも早く距離感が一気になくなるのが良かったですね。
これ主人公の性質によっては変にギクシャクした関係を見せられることになってただろうし、
別にそういう展開が悪くないわけじゃないけど、
この作品の魅力は海賊仲間との和気藹々としたコミュニケーションにあると思うので
グラムの親しみやすい性格は作品と相性バッチリでした。

グラムはダウンタウン育ちだけあってお金の大切さをよく理解しており、
夜明けの船の一員に誘われた時もバイト感覚で「しばらく稼がせてもらう」など
海賊相手に最初から対等にやりあう度胸のある人物でもあります。

エリザベス「とりあえず急ぎの用がある。手伝う気はあるかい?」

グラム「金はいくら出す?(ニヤ」

地獄の沙汰も金次第。金の亡者のようなキャラではなくしっかり者という印象。
大金がほしいわけではなく生活するためにお金が必要不可欠ということでしょう。

エリザベス「今日の報酬を渡すよ、後で船長室においで。」

グラム「今回はいらない」

エリザベス「どうしてさ?」

グラム「今日の事態の切欠をつくったのは俺だから」

このように自分が原因でおこった事態に関してはタダ働きでも文句はないようです。
なかなか気持ちのいい主人公ですね。

序盤は特にこれといった目的もなく海賊らしく自由気ままなシナリオ展開が続きますが
7話くらいからグラムの身につけてたペンダントが宝のありかを示すカギであるということが判明し、
海賊にとって厄介な地球軍に所属するヒロインのベスや
一匹狼の海賊でグラムを執拗に狙うキュベルネスなどを交え物語はお宝争奪戦へと向かっていきます。

ヒロインのベスはグラムの幼馴染ですが地球の富豪ローレン家に養子として迎えられ、
それ以来グラムとは会っていません。
地球軍に所属し「夜明けの船」討伐任務で久々に火星に帰ってきたと思ったら
グラムが海賊になっていてそれがしかも「夜明けの船」という…
ベスは海賊などに身を落としたグラムに対して一方的に執着心をあらわにし、
グラムならびに「夜明けの船」を捕まえることだけが彼女にとっての目的になります。
この作品で言うところのヒロインですが同時にライバルでもあるわけです。
そんなベスの感情とは裏腹にグラムは気ままに海賊やってるだけですから、
ベスとぶつかり合うような展開はないんですよね、グラムはいつも受け止めるだけです。
ベスは作中でも面白い動き方をするキャラクターで序盤は地球軍の人間として登場しますが
中盤ではグラムに執着するあまり地球軍に居場所がなくなり、
そんな彼女を拾ったのがなんと宿敵キュベルネス。
打倒グラムのために地球軍としてのプライドを捨て彼から海賊の流儀を教わるという面白い展開。
キュベルネスは宝のために、ベスはグラムを倒すために…
ヒロインと敵が手を組むって王道のようで実はそんなにないんですよね。
ベスは途中でキュベルネスと手を切るからいいけど完全にキュベルネスに染まってたら
悪女として叩かれてただろうね、そういうヒロインはたまにはいいけど
基本的に和気藹々としたこの作品でそういった負の要素はないほうがいい。
というか悪女ヒロインは富野作品だけでいいね(笑)

ベスのグラムへの執着心は敵意ではなく好意のあらわれなんですよね。
ある意味ヤンデレっぽい?
ベスの感情とは裏腹に暖簾に腕押しのグラムとのやり取りが面白い。

ベス「じゃあ私が地球にもらわれていくときどうして止めてくれなかったの?」

グラム「え…」

ベス「火星には二度と戻ってこられなかったかもしれないのよ」

グラム「地球で暮らせるなんて幸せなことじゃないか」

ベス「あんたと一緒じゃなきゃ意味なんてない!」

※中略

グラム「地球に行けば幸せになれる、そう思ったんだ」

ベス「だったらあんたも一緒に来ればよかったのよ!」

グラム「オレに火星は捨てられない」

ベス「あたしは捨ててもいいって言うの!?」

グラム「ベスは強い子じゃないか、ボンやシエはまだちっちゃかったし」

ベス「ローリーはもっとちっちゃかったわよ!」

グラム「ローリー?」

ベス「あんたがくれたタツノオトシゴ、夜店で買ってくれたじゃない…忘れたの?」

グラム「あれ、まだ生きてたのか?」

ベス「生きてるわよ!ずっと、ずっと…大事に育ててたんだから」

これは第20話のグラムとベスの決闘のシーンの抜粋ですが
完全にカップルの修羅場的会話をしてます、剣を振り回しながら何を話してるんだよ(笑)
キュベルネスのところにいたときは本気度が伝わってきましたが蓋を開けてみたらごらんのありさまだよ!
でも剣を本気で振り回してたし一応本気は本気だったのかな…ヤンデレ怖い。
まぁ無事に和解してめでたしめでたしですよ。

ベスのために海賊の流儀を教えてやったキュベルネスがなんか可哀想。
グラムとの決闘に向かおうとするベスに「行くな」なんて低いトーンで言ってたのに。
声が藤原啓治さんだから何言ってもカッコいいんだよね。
このセリフはどういう心情で言ったんだろうか…利用7割未練3割ってとこ?
一匹狼の海賊だから相棒の存在に心地よさをおぼえちゃったのかも。
まぁそこまでじゃなさそうだけどベスのことを気に入ってたのは間違いないと思う。
エノラがグラムのことをお兄ちゃんと呼ぶことから
キュベルネスもグラムのことをお兄ちゃんと呼ぶシーンがいくつかあり結構茶目っ気のあるキャラでした。

グラム、ベス、キュベルネス、夜明けの船に地球軍など
火星の宝や己が威信をめぐり繰り広げる物語は重苦しさではなくワクワク感を提供してくれます。
シリアスな展開でもお宝をめぐる海賊特有のワクワク感があるんですよね、
それはやはり個々のキャラクターたちの性質がシリアス展開を相殺し、
作品の雰囲気のバランスを取ってくれる清涼剤になってくれてるからだと思います。

ラストの展開はグラムが仲間のピンチを救うためキュベルネスを雇い入れるという予想通りの展開ですが
それによって紡ぎだされるグラム、ヤガミ、ベス、キュベルネスの「夜明けの船」救出シーンは
やはり王道ならこれだよなと王道の良さを再確認させてくれるものだったと思います。
上記の四人はついこの前までは別々の道を行ってましたし、
そんな彼らが共闘するというのは嬉しいものがあります。

エリザベス「なんでお前が…」

キュベルネス「お兄ちゃんにお駄賃をもらったのさ」

助太刀をお願いするんじゃなくて雇うというのがいいよね。
お金は大切と序盤から言っていたグラムの言葉がここにきて活きてきました。

これといった驚きのないシナリオですがまとまりはありラストも落ち着くところに落ち着いたという印象。
あえて指摘させてもらうとヤガミの「夜明けの船」脱退はあまり必要なかったように思える。
最終話で戻ってくるんだけど抜けたのが終盤のほうなので感慨深さがない、すぐ戻ってきた感じ。
抜けた後の行動とかもほとんど描かれてないので最終話への下地が出来てなかったように思えます。
やるんだったらもっと早くに抜けさせてヤガミの暗躍をもう少し描写しとくべきでしたね。

最後はグラムも「夜明けの船」を抜け、夢であった自分の船を手にし、
ベス、ボン、シエを乗せ「夜明けの船」の仲間たちに挨拶をし世界をめぐる旅に出るという希望あふれる終わり方。
最後に海賊をやめるというのがいいね。

フリーターが海賊を経て夢を叶える海洋ロマン活劇。
その様子はまさに絢爛舞踏豪華絢爛の華やかさです。




総評A80点




タイトル:絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク

【キャスト】
関智一/山野井仁/阪口大助/山崎たくみ/折笠富美子/村田秋乃/一城みゆ希/田村真紀/矢島晶子/堀江由衣
兵藤まこ/家中宏/梁田清之/中嶋聡彦/松本大/原沢勝広/田坂秀樹/高島雅羅/藤原啓治/桑島法子
玉川紗己子/etc






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[ 2015/04/15 19:29 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

幕末機関説 いろはにほへと 【感想】






ある宿命を背負った剣客が旅一座と出会い
彼女たちの仇討に助太刀することで幕を開ける
伝奇時代劇アクションアニメ。
運命に翻弄された役者たちが揃い踏み…
一世一代の大芝居ここに開幕!





世に混沌をもたらすと言われてる「覇者の首」
その首を封印することこそがこの物語の主人公、秋月耀次郎の使命なのです。
幕末や新撰組など日本の歴史に覇者の首という伝奇設定を加えた時代劇アニメですが
意外と内容は硬派で類似作品では骨太な感じがしますね。
印象としてはバジリスクとY十Mを混ぜ合わせて伝奇要素を強めた作品かな。

秋月が覇者の首を追う旅路で出会ったのが赫乃丈一座という芝居一座で
遊山赫乃丈という本作のヒロインが束ねる一座です。
しかし一座とは仮の姿、というわけでもありませんが彼女たちには仇討という目的があります。
覇者の首と一座の仇討にはちょっとした関連性があり、
序盤は秋月が一座の仇討に協力しながら覇者の首狙う展開になってます。

主人公の秋月は寡黙です、中盤以降からセリフも増えますが序盤は一座と打ち解けてないということもあるのか
余計なことは一切喋らず、自身の目的、宿命についても語ろうとはしません。
しかし一座において秋月のことや覇者の首に関して唯一事情を把握してた人物がいました…
彼の名は茨木蒼鉄、芝居の劇作者で秋月同様に謎の多い人物です、敵か味方かわかりにくいキャラクターですね。
中盤以降からは彼の動きも目立ってくるのでその目的もはっきりしてくるのですが
それは目先の目的のことであって最終的な目的ではありません、
結局何が目的だったのかというのは最後まではっきりしませんでした。
それはたぶん茨木蒼鉄が何者だったのか最後まですっきりするような説明がなかったからでしょう。
一つだけ言えるのは彼もまた秋月とは違った宿命を背負っており、
それから解き放たれたかったんだろうなぁ、ということです。

一座の芝居と仇討を絡ませる演出はお見事。
本人役を本人が演じるということで仇役は仇が演じるという一世一代の大芝居でした。
芝居の中で悲願を達成させるという演出はアニメーションの枠、そして娯楽作品として面白い手法だと思います。

キャラクターや歴史上の出来事をを硬派に脚色してるので歴史に興味がないと面白くないと思います。
時代劇エンターテインメントとしての雰囲気を大切にしてるんだとは思いますが
興味ない人にはその雰囲気が淡々としすぎてて退屈に感じてしまうかもしれません。

秋月みたいに寡黙な主人公はどうかな?と最初思ってたんですが悪くなかったです。
むしろ秋月の何があっても覇者の首を封印し己が宿命を全うするという信念には好感を持ちました。
よく~を背負うという言葉がありますが秋月は本当に言葉の通り背負ってましたね。
秋月に迷いのような感情がなかったのが良かった、
何度失敗しても執拗に覇者の首を追う姿に拍手をおくりたいです。

中盤からは覇者の首を追い一座を離れ旅に出る秋月と赫乃丈を中心に物語は展開していき、
そこに国家のため覇者の首を利用する者や狙う者たち
それぞれの思惑が入り乱れる殺伐とした雰囲気が漂ってきますがその渦中にいるのはやはり秋月と赫乃丈。
秋月と赫乃丈が背負う宿命が終盤ではお互いにぶつかり合う諸行無常の物語…

秋月と赫乃丈はもちろん何も背負ってない人間など誰一人としていない…
そんな時代の熱き漢たちを描いた時代劇娯楽作品です。




総評B+75点




タイトル:幕末機関説 いろはにほへと

【キャスト】
浪川大輔/佐藤利奈/井上和彦/鳥海浩輔/長嶝高士/諏訪部順一/矢部雅史/乃村健次/小桜エツ子/松岡由貴/etc






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[ 2015/04/12 19:10 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

劇場版 ラーゼフォン 多元変奏曲 【感想】






劇場版だが内容はTVシリーズを軸に
再構築した総集編となっている。
丁寧すぎるほどTV版をしっかり踏襲している総集編なので新鮮味はないです。





TV版にシーンの編集や追加を施し設定に少々変更を加えたのがこの劇場版なのですが
総集編として忠実にシーンを再現しすぎてるためTVシリーズを観終わってすぐ視聴した私は少々退屈に感じました。
綾人と遥の関係性に焦点を当てた作品にしたかったのか、
二人のシーンがやたらと忠実に総集編に盛り込まれてるんですよ。
劇場版観てるのにTVシリーズ観てるかのような既視感は辛いものがありました。

TV版の相違点として一番大きなところは綾人が遥のことを憶えてるということですかね、
TV版では記憶をいじられ忘れてる設定ですが劇場版では憶えていました、
しかし彼の中で大人になった遥と自分の知ってる遥が結びつかず気がつかないという感じです。

そういった相違点はいくつか見受けられるんだけど、
その試み以前に総集編が忠実すぎてせっかくのTV版との違いがうまく機能してないように思いました。
新しい設定を加えてやるんならもっと踏み込んで新しいラーゼフォンを構築してほしかったです。
これじゃ中途半端…

綾人と遥の中学生時代から始まった時は少し期待しました。
TVシリーズで語られなかった部分が観れるんじゃないかと思ったんです。
でもそれも一瞬ですぐTV版を踏襲した総集編に突入しTV版を視聴してる人間からしたら
総集編じゃ見所とよべる場所がなくてなんて言っていいのか…だって一度観たシーンを再びみせられただけですからね。
マクロスプラスくらいしっかりまとまってたら良かったんですけど、
ただでさえ難しい世界観の作品を2時間にまとめるというのは無理がありましたね。
マクロスプラスは劇場版だけ観ても問題ないですがラーゼフォンはTV版を観てないと意味が分からないと思います。
これなら綾人と離れ離れになった遥の大学時代の生活、イツキとの関係性、テラに入るまでを描写し、
綾人と邂逅を果たさせたほうが見所のある作品になったと思う。
TV版同様に暗いんだよね、TV版が暗かったんだから
劇場版は少し違うアプローチを試みた作品にしてもよかったと思います。
忠実にやるだけじゃ総集編じゃないですよね、同じことやるんだったら「劇場版」なんていう冠は必要ありません。
一応TV版とオチは違います、どっちが好きかは完全に好みです。

ただEDは神曲でした。坂本真綾さんの「tune the rainbow」




総評B+78点




タイトル:ラーゼフォン 多元変奏曲

【キャスト】
下野紘/久川綾/坂本真綾/桑島法子/川澄綾子/etc






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[ 2015/04/10 20:22 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

ラーゼフォン 【感想】






王道を貫けなかったSF純愛ラブストーリーのなり損ね。
希少な食材を手に入れても調理に失敗したんじゃ意味がない。





ガンダムやマクロスにパトレイバーなど数々のメカニックデザインを手掛けてきた出渕裕原作&監督のロボットアニメです。
ブルーレイを買って10年ぶりくらいに視聴しました。
ディスク枚数は本編4枚&劇場版1枚です、1枚に7話収録されてるディスクがあったり観やすかったです。
画質も綺麗でしたね、もう少し粗いままかと思ってました。
ちなみに主人公の声は下野紘さんでラーゼフォンがTVアニメデビュー作品らしいです。
いまと比べると演技は拙いですがデビュー作品にしては上手だと思います。

しかしまぁ10年前に観たときも意味不明でしたが再度観なおしてみても相変わらず意味不明ですな。

主人公は神名綾人という17歳の少年で彼は東京で平穏に暮らしていたんですが
突如として始まった防衛軍と謎の侵略者との戦闘に巻き込まれてしまうのです。
そして侵略者側の工作員、紫東遥と出会い身柄を拘束されるというのが序盤の流れです。

遥は最初から綾人の身柄確保が目的で潜り込んでたんですが綾人はもちろん
我々視聴者も何が何だかわからない状況です、そういった謎が徐々に明らかになっていく構成になっています。
遥とは別に綾人の身柄を拘束しようとしてた男たちがいるんですが
綾人からしてみればどちらを信じればいいかわからない…
ただ言えることは彼らの血は「青かった」ということだけ。
なぜ血が青かったのか?綾人の知らない真実を教えてあげるという遥。

この作品を語るうえで欠かせないのが複雑な世界観なんです。
綾人は授業で東京以外の世界は滅んでしまったと教わりましたが実はそうではなかった、
東京だけ世界から隔離されてたんです、ムーリアンという種族?なのかよくわからないやつらが支配してるのが東京。
ムーリアン組織の親玉が綾人の母親、そこで何も知らずに暮らしていたのが綾人という感じです。
つまり侵略者だと思ってたやつらが世界的には実は正義の味方で自分たちのほうが悪者だったという話。
綾人の暮らしていた東京は外の世界では東京ジュピターと呼ばれムーリアンの巣窟とされてるのですが
実際は綾人やその友達も平穏に暮らしてるし外の世界で思われてるような場所でもないのですが
それは虚構で記憶をいじったり精神支配の類で都合よくまとめてたみたいです。

まぁ綾人からしたらそんな言を急に説明されても受け入れられないだろうし、
序盤は東京ジュピターから外の世界へ投げ出され困惑しつつも徐々に馴染んでいく姿が描写されてます。
東京ジュピターは卵の殻を想像してもらうのが一番わかりやすいかな、殻の中が東京で
その殻をやぶった先が外の世界です。
しかもただの殻じゃないらしく殻の中と外では時間の流れる早さが違うのです。
東京ジュピターと外の世界の間には次元の壁があるらしく偶然出れたからといって簡単に戻れるものじゃない。
中と外では12年のズレがあるという衝撃設定。
東京ジュピターが12年遅いのです、綾人からしてみれば外の世界は12年後の世界なわけだね。

まぁそんな感じの複雑な設定でSFラブストーリーをやったのがこのラーゼフォンという作品なんです。
じゃあどこらへんがラブストーリーなのか?いまからこの作品の根幹に関わる部分をネタバレします。

この作品は綾人(17歳)と遥(29歳)のラブストーリーです。
年齢差は12歳…もうお分かりかと思いますがこの二人はかつての恋人同士で
世界が東京とそれ以外にわかれてしまったときに綾人は殻の中、遥は殻の外にわかれてしまうのです。
時間の流れが違うので殻の中では三年、殻の外では12年経過し、このような状況になりました。
綾人は記憶をいじられ遥のことを忘れてしまいますが12年たっても忘れられない遥…
そんな遥の純粋な想いをフィーチャーしたSF純愛ラブストーリーです。

ラブストーリーの設定としては素直に面白いと思いました。
そもそもヒロインが12歳年上というだけで斬新です。
需要がないのかわかりませんがヒロインは大抵主人公と同い年か年の近い場合がほとんどです。
私は常々もっと年齢の高いヒロインの作品が増えればいいと思ってました、
最低でも8歳くらい離れててもいいんじゃないかな…

ロボットアニメでもラブストーリーを扱った作品は多数あるけどラーゼフォンほどロマンチックな設定はないと思います。
離れ離れになったことで生じた12年という空白…それでも一途に綾人を想う遥…
すごく綺麗な設定だと思います、
この設定をうまく調理すればロボットSFラブストーリー作品の唯一無二の存在となれたことでしょう。

しかし残念ながら調理は失敗したと言わざるを得ません。
ここまでラブストーリーをメインに据えるお膳立てがありながらもスタッフはそれを潰しました。
上記の設定だけで王道を貫けばよかったものをさらに複雑な設定を付け加え続け、
気がつけばラブストーリーがメインなのかロボットがメインなのか歌がメインなのか世界観が広がりすぎて
収拾がつかなくなってしまいました、もう複雑になりすぎて考察が必要なレベルです。

遥や外の世界の人たちと親しくなり馴染んできてた綾人が終盤に近づくにつれ情緒不安定になり、
最終的には神様みたいになって味方を殺し世界を新しく創造して終わるという超展開でした。
その世界で綾人は遥と結婚してて朝比奈のことで綾人に執着してた鳥飼も新世界では朝比奈と結婚してて
久遠は綾人と遥の子供になってるし綾人の顔はイツキの面影があり声は完全にイツキになってるし、
なんていうか誰も悲しまないご都合主義世界につくりかえました的な終わり方。
せっかくの純愛ラブストーリー食材が終わってみれば無残にも食い散らかされてたという悲しいあつかい。

王道にやれば心に残る作品になりえたのに新しい事をやろうとして失敗してます。
たしかに新しい挑戦というのは必要なことですが
そもそもロボットSFで純粋なラブストーリーをやること自体がすでに新しいというのにそれ以上に何を望むというのか?
私はロボット系でしっかり設定が練り込まれた純愛ラブストーリー作品をあげろと言われても思いつきませんよ。
「ほしのこえ」や「アクエリオン」などもありますが代名詞とよべるほどではなかったです。
どちらかというとアクエリオンに似てますね、作風は全然違いますよ。
ラブストーリーとしての設定は面白いのに意味不明なことやって、
ラブストーリー以外の要素が際立ってしまったという意味です。
作風で言えばファフナー+エヴァンゲリオンという印象。
最後の超展開はエヴァを思い出しましたし滅んだと聞かされてたはずの世界なんてまさにファフナーそのものです。

一部のキャラクターの言動が意味不明すぎてこの作品の背景が見えてきません。
まるでポエムのような言葉で会話されてもムーディー勝山ばりに右から左へ受け流してしまいます。
会話をしてるキャラクター同士はそれで会話が成立してしまってるので観てる側は置いてきぼり。
ある意味ファフナー以上にキャラクターの行動理念が把握しにくく意味不明でした。
言ってることの意味がよくわからないから結局なにがしたくて戦ってるのよ?みたいな。

最終的に殺し合いをはじめちゃうキャラクターたちもいるし綾人に彼氏を殺された女性キャラクターが
死ね!を連呼しながら綾人を銃で撃つし、でも綾人は人間やめちゃったから死なないし。
そんなドロドロで醜い世界を綾人がみんな幸せな都合のいい世界につくりかえるという気持ち悪い終わり方には
SF純愛ラブストーリーの名残程度しか感じられず、むしろ物語のオチでものすごい大きな不純物を放り込んできたなと(笑)
純愛に不純物をぶつけて面白くなる場合もあるとは思うがぶつける物を間違えてるよ。
綺麗な設定をオチで汚したのは勿体なかった、
個人的に純愛は過程は汚くてもいいけど結末は綺麗じゃないとダメだと思ってます。
なので結末が汚れてるラーゼフォンは純愛ラブストーリーのなり損ねという評価をさせてもらいました。

とまぁボロクソに書いてはいますがつまらなくはないです、惜しい作品だったんですよね。
意味不明な部分はありますがファフナー同様それでも楽しめる要素は十分ありますし、
オチさえしっかりしてればなぁ、という作品でした。
ヒロインが大人の女性というのはいいね、エヴァでいったらミサトさんがヒロインのようなものです。

そういえばPS2のゲームもってたなぁ…遥以外のヒロインも攻略できるギャルゲー要素もあるやつ。
世界を創造するという設定はゲームという自由度のある娯楽作品とは相性が良かったかも。

んー、要約すると離陸に成功して着地に失敗した作品といったところですかね。




総評B+78点




タイトル:ラーゼフォン

【キャスト】
下野紘/久川綾/坂本真綾/桑島法子/川澄綾子/宮本充/折笠富美子/宮田幸季/田坂秀樹/原沢勝広/田中敦子
中田譲治/内海賢二/杉本ゆう/荒木香恵/松本大/ふみおき/かかずゆみ/野島裕史/橋本一子/大塚芳忠/浅川悠
関俊彦/兵藤まこ/家弓家正/大塚周夫/etc






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[ 2015/04/08 19:00 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

プラネテス 【感想】






宇宙で働くサラリーマンにスポットを当てた
SFヒューマンドラマ作品。
広大な宇宙を舞台に理想と現実の狭間で苦悩しながらも
成長していく人々を起承転結で見事に描き切ってます。





幸村誠原作のSF漫画ですが原作とはだいぶ異なりオリジナル要素の強いアニメ作品となってます。
宇宙開発が進むと同時にあらゆる要因によって生み出されるスペースデブリ(宇宙ゴミ)が問題視されてる時代、
この作品はそのスペースデブリ回収業者、通称「デブリ屋」の面々が主人公なんです。

視聴したのはブルーレイ版です。
枚数は6枚になっただけだからあまり減ったようには感じませんが
スタッフがこだわりぬいてつくった映像と音なので買ってよかったと思います。
特に音がいいですね。

主人公は星野八郎太、通称「ハチマキ」と呼ばれる男です。
デブリ課の船外活動員なので実際に宇宙に出てゴミを拾う役ですね。
ヒロインのタナベがデブリ課に配属されてきたことを切欠に
対立や邂逅を重ね成長していくキャラクターです。
物語は彼を軸に夢や愛といったSFなんだけど非常に身近な苦悩を描いていきます。

ヒロインは田名部愛、通称「タナベ」
ハチマキとコンビを組まされることになるキャラクターで
ことあるごとに「愛です!」など愛さえあれば何とかなると思ってる。
当初はうまの合わない二人でしたがそんな二人の関係の変化というのが
ある意味本作一番の見所でプラネテスという作品の象徴かもしれません。

他にもフィー、ユーリ、フィリップ、ラヴィ、エーデルなどを加えた上記7名がデブリ課の職員になります。

宇宙のごみ回収業といっても彼らは宇宙飛行士なんです、しかしサラリーマン…
この落差がまた面白いですよね、
たしかに宇宙開発が進めば宇宙飛行士なんてそんな珍しいものじゃなくなるかもしれませんし、
あつかいも我々の世界の会社員とさほど変わらなくなるかもしれません。

全26話視聴してみて感じたのは構成のうまさです。
基本的に一話完結なのですがどの話も無駄がなく面白いです、
プラネテス全26話で起承転結がしっかりしており、
また一話だけとってみても起承転結がしっかりしてます。
つまり起承転結がしっかりした無駄のない話の積み重ねが
プラネテス全体の起承転結につながっていく構成なんですよ。
他愛のない会話の数々も最終話あたりで思い返してみると感じ方が違うと思います。

起承転結で一番評価したいのは結の部分です。
毎回ちゃんと話がオチてるんですよ、一話一話丁寧にオトしてくれてるので
すっきりした気持ちでEDにいけます。

成長するのはハチマキとタナベだけではなくデブリ課の他のメンバーたちも、
話によっては一つのターニングポイントをむかえ一つの成長として描かれます。
例えばユーリでいえば彼は旅客機事故で妻を亡くしたことによりどこかで壁のようなものをつくっていました、
宇宙をさまよう妻のコンパスを見つける事だけが彼にとってデブリ屋を続ける理由みたいなものでしたが
苦労の末それを見つけだし最終的にぶっ壊されるという人によっては二度と立ち直ることのできなさそうな経験を経て
彼は吹っ切れました、付き合いの長いデブリ課の面々に常に敬語でしたがタメ口になったんですよ。
憑きものがおちたというか本来の姿を取り戻したというか…なんかいい変化でしたね。

ハチマキは経験と挫折を味わい一心不乱に進んだ結果「夢」を求めます。
デブリ課を退職して恋人を遠ざけてまでも追い求めるハチマキでしたが
最後に気がつきます…自分が抱いてたのは宇宙への「夢」ではなく宇宙への「愛」だったことに…
宇宙が好きってそういうことですよね?
愛は万能です、夢や希望といったすべてのことがらにも愛は当てはまります。
宇宙は愛で出来ています!

それまで一話完結だったのがハチマキが退社するのを切欠に
木星往還船「フォン・ブラウン号」選抜試験→テロリスト襲撃というちょっとした長編に入っていきます。
ゲームで言ったら最終決戦のようなものです。
ハキムの誘いにのってテロに加担したクレア…
あれは少し悲しかったね、なにもクレアを悪者にしなくてもよかったんじゃないかなぁ。と思わなくもない。
葛藤しながらも最終的にはハキムの誘いを拒絶する強さと彼女なりの答えを見せてほしかった。
それぞれのキャラクターが成長する中でクレアだけその兆しが見えなかったんですよ、
まさかその兆しが見えるのが独房の中とは(笑)
作中でもあったけどテロリストでもありエゴイストだったんだよねぇ。
クレアは自分を置いていなくなるものすべてを消し去りたかっただけなんじゃないかと…
彼女には確固たる意志を感じなかったから何でテロ?という感じです。
逆に言えば意志がないからテロに加担したのかも。
他のキャラが苦悩する中、彼女だけは葛藤も苦悩もない、最初からあきらめてるように見えました。
クレアは「覚悟してた」という言い方をしてましたが僕はただのあきらめに思いました。
ハチマキたちは10年の判決は長いといってたが
クレアの手引きで大勢が死んだことを考えると死刑じゃないのが不思議なくらい。
個人的にクレアの立ち位置がふわふわしてるように思えたんでこれなら悪者にしなくてもいいかなぁと。
でもタナベとクレアのシーンはよかったんですよ…
タナベの愛は薄っぺらいと揶揄していたクレアだったけど結局彼女の心に届いたのは
ハチマキやチェンシンの中途半端な優しさではなくタナベの薄っぺらい愛だったんですな。

クレアをテロに誘ったハキムですが彼もまた確固たる意志というものを感じません。
当初は彼なりの考えがあってやってるような雰囲気でしたが最後は完全に狂信者だし、
私にはあの姿こそ彼の本質のように思いました。
所詮彼も飼い犬…飼いならされてたのかな…

サラリーマンの成功と挫折、仕事から結婚までを愛いっぱいに描いた良作です!
最終回がこれぞ最終回って感じでよかったね。
いつもと同じように通常EDで終わる作品も多い中ちゃんとこだわってつくりこんでました。
やっぱエピローグは重要だよ、愛を感じます。




総評A80点




タイトル:プラネテス

【キャスト】
田中一成/雪野五月/子安武人/緒方愛香/後藤哲夫/伊藤舞子/折笠愛/檜山修之/渡辺久美子/etc






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[ 2015/04/02 19:19 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

フルメタル・パニック! The Second Raid 特別版OVA「わりとヒマな戦隊長の一日」 【感想】






テッサファンのためのOVA作品。
毒にも薬にもならない内容だが
こんな一日が彼女たちにとっての幸せなんだなぁ、
と感じることのできるお話です。





「わりとヒマな戦隊長の一日」とありますがマオやクルツなど部下たちの一日もテッサを中心に見せてくれてます。
30分と短いですが宗介、マオ、クルツ、カリーニン、マデューカス、クルーゾーなど
本編で登場したミスリルの主要メンバーは総出演という感じで短いですが内容的には豪華です。

物語は酒に酔いつぶれて失くしたぬいぐるみをテッサが先日のおぼろげな記憶をたどりながら探していくというもの。
その間に様々な人物と出会い彼らの本編では見られないような
意外な一面を垣間見ることが出来るのが本作一番の特徴です。
特にクルーゾーは意外でした、暇な時間にまさかのアニメ観賞(笑)
それを部下たちに知られるのを恐れる彼の様子はThe Second Raidのときのダンディズムとは真逆のものでしたね。
カリーニンも料理してたりクルツはいつもの調子でしたが各々が何気ない一日を過ごしてる感じが
本編の殺伐とした空間とのギャップを感じさせ良かったと思います。

こういう何気ない一日を毎日続けたいから戦う…そんな軍人たちの「わりとヒマな一日」を描いた一作です。




総評B+75点




タイトル:フルメタル・パニック! The Second Raid 特別版OVA「わりとヒマな戦隊長の一日」

【キャスト】
関智一/雪乃五月/ゆかな/西村知道/大塚明夫/根谷美智子/三木眞一郎/etc






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[ 2015/03/28 19:31 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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うみねこドットTV─TVアニメーション「うみねこのなく頃に公式サイト」
























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